寒霞渓

1600万年前をピークとした火山活動、地殻変動又、1300万年前の火山活動、その後主に第3期の火山活動により角礫を含んだ疑灰岩が堆積し、浸食作用により、現在の景勝地寒霞渓が生まれる。

<遊歩道の地質と火山活動について>

今からおよそ2000万年前、現在の名古屋付近から三重県津市、奈良・大阪・小豆島を経て広島県東部を日本海に抜ける海が広がっていました。この海は現在の瀬戸内海の前身といわれ、古瀬戸内海と呼ばれています。この海が引いた後、小豆島周辺に激しい地殻変動と火山活動があり、その時期がおよそ1500〜1300万年とも、もっと新しく100万年前ともいわれていますが、遊歩道周辺の奇岩・奇峰群はこの火山活動によって降り積もった角礎擬似岩が、長い年月の風雨によって浸食され出来上がったものです。

<遊歩道で見られる植物>

小豆島で見られる植物は2000種類以上と考えられ、遊歩道でもそのほとんどが見られます。秋に奇岩を彩る紅・黄葉する植物だけでもおよそ20科50種にもなります。特徴的な種類や固有種については後で述べますが、一般的なものとしては、
 春はミヤコアオイ(カンアオイの仲間)、ミスミソウ、シュンラン、コバノミツバツツジ、ヤマツツジ、ヤマブキ、ヤブツバキ、ヤマザクラ、ヒトリシズカ、フタリスズカ、ウラシマソウ、アケビ、ガマズミ、イワガサなど。
 梅雨から夏はハンカイソウ、カセンソウ、ホタルブクロ、ヤマボウシ、シライトソウ、ヤマアジサイ、ウツボグサ、コオニユリ、ヒオウギ、ケイビラン、イワタバコ、などで、フウランやセッコク、ウチョウランなどのラン類や、イワギリソウなどは少なくなりました。
 秋になりますと、ハギやカワラナデシコ、ギボウシ、ツルボ、ノコンギク、リュウノウギク、シマカンギク、アキチョウジ、トリカブトなどの花が咲きます。紅葉する植物としてイロハモミジ(コハモミジ)、ウリハダカエデ、エンコウカエデ、ニシキギなどがありますが、アカシデ、クヌギ、コナラ、フジなど、黄色や茶色になる種類も見逃せません。

<ショウドシマレンギョウの好む気候>

特別にこれといって好む気候については詳しくは分かっていませんので、ショウドシマレンギョウが自生している環境について述べます。小豆島は、ごく荒っぽい表現をしますと、基盤となっている花崗岩の上に溶岩や火山灰が積もって固まった地質です。ショウドシマレンギョウは疑灰岩に類の地質を好んで生えています。寒霞渓の奇岩の上には特別良く目立つようです。瀬戸内海地方は日本でも有数の小雨地帯ですから、乾燥には非常に強いものと思われます。

<ショウドシマレンギョウとほかのレンギョウの違い>

一般に栽培されているのは中国や朝鮮から導入されたシナレンギョウとチョウセンレンギョウです。日本の固有種としては岡山県にヤマトレンギョウがあります。このヤマトレンギョウとの違いは、ヤマトレンギョウの葉の縁には鋸歯と呼ばれるギザギザがあり、葉の展開に先だって咲く花は黄色である。これに対し、ショウドシマレンギョウには鋸歯がなく、滑らかな全縁と呼ばれる葉であること、花は緑色がかった黄色で、葉の展開と一緒であることなどの違いがあります。